office slave02


全身にギリギリと何かが喰い込んでくる苦痛と目蓋を閉じていても眼球を突き刺す閃光が、屈辱の汚泥深くに沈んだカーラ・ゾエル…… スーパーガールというもう一つの名を持つ守護女神の意識が現実へと引き戻されてゆく。「ううっ…… あっ!!?!」輪郭の霞む視界が捉えたのは宿敵ルーサーの魔肉棒に貫かれ失神する直前よりも、更に激しく悪のミュータントたるヴィラン達の暴虐で破壊の爪 痕が拡大し、火焔が渦巻く都市の光景。

「フフッ!どうしたねスーパーガール?先程から全く前に進んでいないようだが? フハハハハ!」

「!?」

背後から憎々しげに響く野太い声…… 視線を向ければ声の主である悪の首魁レックス・ルーサーは豪華な執務デスクの傍らに傲然と立ち、あたかも美術品を鑑賞するような視線で皮肉な笑みを厚い唇 に刻んでいた。

「よ、よくも…… このような悪趣味な真似を思いつくものだわっ!ルーサー!!」

「おやそうかね? 君に相応しい凛々しく美しい姿だと思うがねスーパーガール? フハハハハッッ!!」

彼女の四肢を戒め、全ての超能力を封じるクリプトナイトが織り込まれたロープは、現在の無力な彼女を嘲笑うかの如く、ご丁寧に飛行時 を連想させる様な形状で吊るされた深紅のマントと共にその美肢体に飛行ポーズを強要しながら中空に固定していた。どれほど身をよじってもロープを振りほど く事はおろか、ポーズを崩す事すら出来ないまま、蹂躙される市街地を唇を噛みながら見つめるしかないスーパーガールに悪の巨魁がゆっくりと近づいてゆく……


これもpixivには上げてたのに、自サイトに上げてなかったスーパーガール(・・;)